こんにちは!タンゴです。
7月の満月の別名はバックムーン。
先人たちは、時の流れを知る一つの手段として、月の位置や満ち欠けを観察し、親しみを持ってニックネームをつけていました。
この記事では、
- バックムーン(7月の満月)の名前の意味と由来
- 2020年7月の満月の見える場所と方位・時間
についてまとめました。
夜空を眺める時の参考になれば嬉しいです。
バックムーン(7月の満月)の名前の意味と由来
人々は、月の動きを観察して太陰暦をつくり、狩りや農作業を行う際の目安にして生活をしてきました。
アメリカには農業暦(Farmers’ Almanac)というものがあり、そこには、各月の満月の名前が記されています。
バックムーンとは、ネイティブアメリカンによる7月の満月の別名(ニックネーム)です。
現代では、このような呼称を一般的に、満月の別名と言われていますが、もともとその月全体を表す呼称で、季節の植物や動物などその時期を端的に表す名前がつけられていました。
日本でも、旧暦に基づいた各月の別名がありますよね。
7月の別名は、文月(ふつき、ふみづき)と呼ばれており、その由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風にさらす風習があるからだと言われています。
しかし、七夕は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはなかったため、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もあるようです。
国や地域は違っても、満月の別名は、その月全体をあらわすためのニックネームとして、長い間、生活の中で親しまれてきたものなのです。
現在、アメリカで使われている満月の名前は、米国東部と北部に住んでいた先住民族や植民地時代のアメリカ人や、代々受け継がれてきた他の伝統的な北米の名前を由来としています。
バックムーンのバック(英:Buck)とは、牡鹿のことです。
枝角と呼ばれる牡鹿の角は、毎年生え変わり、7月は、枝角のビロードのような毛皮のコーティングがはがれ始める季節です。
これが、7月の満月をバックムーンと呼ぶようになった理由の1つです。
7月の満月は、バックムーン(牡鹿月)という名称以外にも、次のような呼び名があります。
- Thunder Moon(雷月)
夏の嵐が多発する月であるため - Hay Moon(干し草月)
干し草の収穫月であるため
こうして並べて見てみると、7月という季節の映像が浮かんできませんか?
満月眺めながら、季節のイメージを膨らませて感じてみることは、とても贅沢な時間ですね。
2020年7月の満月の見える場所と方位・時間
国立天文台の暦計算室によると、2020年7月の満月は、7月5日(日)午後1時44分
(中央標準時:JCST)です。
実際に観測するには、7月5日の夜がおすすめです。
7月5日の入は19時、7月6日の日の出は4時31分(東京)です。
月は19時頃に東南東の方向から上り始め、0時頃に南中を通って、4時頃に西南西の方向に沈みます。
夜を通して、バックムーンを見ることができます。
ちなみに、2019年の満月は部分日食でした。
札幌、仙台、東京、大阪など中国・四国地方より西の地域で見ることができました。
おわりに
この記事では、
- 自然とともに生活をするのに身近な存在の月に、先人たちはニックネームをつけていた
- バックムーンは、7月の満月のニックネームで、牡鹿の角の生え変わる季節というのが由来
- 2020年のバックムーンは、7月5日の夜を通して観測できる
ということが、わかりました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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