こんにちは!タンゴです。
11月6日火曜日にアメリカで中間選挙が行われます。
中間選挙は、4年に一度行われる大統領選挙の2年目の年の「選挙の日」に行われ、この「選挙の日」は、11月の第一月曜日の属する週の火曜日とアメリカで定められています。
すでに、予備選挙も終わり、中間選挙は、大統領の信任投票とも言われ、気になるところです。
今回は女性候補者が過去最多となるなど、かなりの注目が集まっていますね。
そこで、この記事では、
- アメリカ中間選挙の重要性と結果予想
- アメリカ中間選挙で共和党が負けた場合の株価や世界への影響
について、解説します。
アメリカ中間選挙の重要性と結果予想
現在のトランプ政権では、連邦議会でトランプ大統領と同じ共和党が多数党です。
そのため、政策を優位に動かすことができました。
今回の中間選挙で、共和党が勝つか、民主党が勝つかによって、現在の政策や政治だけでなく、2年後に行われる大統領選にも大きな影響が出てきます。
メディア各社が、世論調査や聞き取り調査などで、予想をたてていますが、接戦との見方が強そうです。
NHKのスペシャルサイト「トランプ大統領への審判〜中間選挙2018〜」の中で、支持率の推移を見ることができますが、11月4日現在トランプ大統領の支持率は43.9%です。
中間選挙を前に、支持率が微妙に上がってきています。
アメリカ中間選挙まで、あと20日。特設サイトは、移民2世の候補が国境の壁の建設や不法移民の強制送還を支持・・特派員のつぶやきです。「ニュースのヨミ子」のワンポイント解説も更新しました。https://t.co/9qiAj0M20z pic.twitter.com/JuHM1TqMl7
— NHKニュース (@nhk_news) October 16, 2018
2年前の大統領選では、共和党のまさかの逆転劇でした。
では、過去の中間選挙から、結果を予測してみましょう。
下に掲載したのは、過去の中間選挙での民主党と共和党の議席数の変化です。
1998年 民主党クリントン大統領(2期目)
上院 共和党55→55 民主党45→55
下院 共和党176→230 民主党258→204
2002年 共和党ブッシュ大統領(1期目)
上院 共和党49→51 民主党50→41
下院 共和党221→229 民主党206→211
2006年 共和党ブッシュ大統領(2期目)
上院 共和党55→49 民主党57→51
下院 共和党179→242 民主党256→193
2010年 民主党オバマ大統領(1期目)
上院 共和党41→47 民主党43→49
下院 共和党230→202 民主党201→233
2014年 民主党オバマ大統領(2期目)
上院 共和党45→54 民主党53→44
下院 共和党234→247 民主党201→188
過去の例をみると、最大任期(2期)8年ごとに共和党と民主党を繰り返しながら、アメリカ国民は、変化を期待しているというのが、あらわれているように感じませんか?
全体的には共和党がやや優勢な気がしますが、緩やかながら、1期目の中間選挙では大統領側の党が支持され、2期目の中間選挙では反対側が支持される傾向にあると見て取れます。
これは、歴史的観点からも、時代の流れに沿っているように感じられます。
トランプ大統領への風当たりは強いとはいえ、良くも悪くも、強烈なキャラクターが、時代を牽引する変化のためのトリガーとして求められているのではないか?という気もします。
そういう役割を担うリーダーとしては適任かもしれませんね。
トランプ大統領の派手なパフォーマンスが、反勢力や過度な抑圧を強いられそうなマイノリティに行動をおこさせているとも言えるかもしれません。
今回の中間選挙では、女性候補者は過去最多となり、政治への関心も高まり、新しいムーブメントが生まれています。
私自身の予想でも、今回の中間選挙は接戦のまま、もうしばらく、このままトランプ政権が優位な状況が続くような気がします。
そして、この体制のあらたな危惧が、次の時代への幕開けとなり、大きな変化が訪れるには、もう少し時間が必要なのではないかと思います。
【追記】
11月7日中間選挙の開票結果が続々と報告されています。
上院は共和党の過半数が確定、下院は民主党の過半数が確定し、ねじれ議会となりました。
下院では、史上初の先住民女性、ムスリム女性議員誕生など、女性議員の進出が目立っています。
本格的ダイバーシティ時代の到来の予感です。
アメリカ中間選挙で共和党が負けたらどうなる?株価や世界への影響は?
では、今回の中間選挙で共和党が負けた場合、どんな影響があるのでしょう?
私たちに直接影響がありそうな1つは、株価ですね。
最近では、株や投資への関心が高まり、トランプ政権の恩恵を受けている人も多いのではないでしょうか?
今回の中間選挙ではどんな影響があるのでしょう。
アメリカ中間選挙を前に、NYダウは下値を試す展開となりそう
出典:みんなの株式
11月6日の中間選挙を前に、NYダウが10日以降で見ても1000ドルを大きく超える下げとなったことで、アメリカ金融市場に金利上昇の悪影響を懸念する声が出ている。
出典:東洋経済オンライン
2年前の大統領選で、政権が民主党から共和党に変わった時、つまりトランプ政権が誕生したときには、「世界の株式市場が暴落する」との見方が優勢でした。
しかし、実際には、一時的にNYダウは大きく下落しましたが、その後は世界的に株価は上昇を続け、「トランプ相場」とまで、言われるようになりました。
アメリカ国内も好景気で、実際、筆者もアメリカ人の友人に、様子を聞いたところ、経済的には、かなり良くなったと、話していました。
共和党が、勝つか負けるか、いずれにせよ、中間選挙前後の株価の変動は見逃せませんね。
では、世界への影響はどうでしょう。
今回の中間選挙で、共和党が下院選で敗北すると、ねじれ国会となり、政権が滞ることが予測されます。
日本とアメリカは、経済的、文化的にも強い結びつきがあるので、アメリカ政権を誰が握るかは、国の政策にもほぼ直結しており、非常に気になるところです。
多くの人が気になっていると思いますが、アメリカと中国の緊迫した関係の今後、米中貿易戦争の動向、そして、世界の貿易市場への影響が、やはり懸念されているようです。
おわりに
世界が注目する今回のアメリカ中間選挙。
今回の結果で、2年後の大統領選挙の行く末が見えてくるということで、目が離せません。
現時点では、世界が中間選挙の行方を見定め、様子を伺っているような感じがします。
まさに、嵐の前の静けさの様な…
人類の発展のためには、必ず大きな変化は必要だと思いますが、様々な意味で平和的解決ができるような、政治を期待します。
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