三種の神器とは何?剣・璽(勾玉)・鏡の意味や保管場所などわかりやすく解説!

こんにちは!タンゴです。

改元が近づき、天皇の皇位継承の行事や儀式が執り行われ、関心が高まっています。

日本の歴代天皇とともに継承されるのが、三種の神器と言われる剣・璽(勾玉)・鏡ですが、実際どんなもので、どこにあるのかなど、よく知られていないのが実情です。

この記事では、

  • 天皇の皇位継承にともなう三種の神器とは何か?
  • 三種の神器の剣・璽(勾玉)・鏡のそれぞれの意味と保管場所

についてまとめました。

この記事が、日本や皇室について理解を深める機会になれば嬉しいです。

天皇の皇位継承にともなう三種の神器とは何か?剣・璽(勾玉)・鏡のそれぞれの意味

天皇の皇位継承の日が近づき、ニュースや新聞の見出しには三種の神器という言葉が、度々登場し、一般にも目にする機会が増えました。

皇后さま60年前の“秘話”…両陛下 三種の神器“剣璽”と最後に伊勢神宮へ

引用:FNNプライム

三種の神器、その役割は 終戦の詔書草案に記された思い

引用:朝日新聞デジタル

三種の神器受け継ぎを示す「剣璽等承継の儀」女性皇族は参列できず

引用:ライブドアニュース

これらを見て、三種の神器って何?

と思っている人も多いのではないでしょうか。

昭和から平成に変わった時のことを覚えている人は、そういえば、三種の神器ってなんかそんなのあったなあ…と、うっすら記憶している人もいるのではないでしょうか?

しょっちゅう、使われる言葉ではありませんが、私たち日本人が知っておいた方が良いものであることは確かなので、三種の神器についてわかりやすく解説します。

三種の神器(さんしゅのじんぎ)とは?

三種の神器とは、日本の歴代天皇が継承してきた三種類の宝物(剣・璽・鏡)のことで、その歴史は、日本神話につながります。

日本最古の歴史書と言われる「古事記」の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に、豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)を高天原(たかまがはら)のようにするよう命じました。

そして、瓊瓊杵尊が、地上に降りる際に、天照大御神三種の神器を持たせました。

降りてきた場所は、日向国の高千穂峰

現在の宮崎県と鹿児島県の県境に位置する火山のある場所です。

見慣れない言葉が多いので、解説します。

  • 天照大御神→皇祖神にして日本国民の総氏神で日本神話の主神とされ、女神とされている。天照大神ともいう。
  • 瓊瓊杵尊→天照大御神の孫の神さまで男神。
  • 豊葦原中国→地上界のこと。日本書紀では、豊葦原千五百秋瑞穂国(とよあしはらのちいおあきのみずほのくに)とも言う。
  • 高天原→天上界で神様が住む美しい場所

さっくりいうと、神さまたちが住む天にある美しい世界と同じような場所を、地上にもつくることを命じられてやってきた一人の神さまが、持ってきたのが三種の神器です。

三種の神器は、剣、璽(勾玉)、鏡の3つで、その記述は、「古事記」の中にあります。

それぞれの意味については、後の方で、詳しく解説していきます。

三種の神器の意味

三種の神器には、日本の象徴である天皇の存在の正当性を裏付ける「神体」(=神が宿るとされる物体)という意味があり、これを持つものが正当な天皇ということになります。

日本の初代天皇である神武天皇は、日本を建国したとされる神話・伝説上の人物で、天照大神の子孫であり、三種の神器を地上に携えてきた瓊瓊杵尊の子孫です。

天皇陛下の退位に関連する一連の儀式の中で、神武天皇山陵に親謁の儀は、初代天皇神武天皇に天皇陛下の退位を報告するものでした。

また、神宮に親謁の儀では天照大神と豊受大神(五穀豊穣の神)に、退位の報告を行う際に、三種の神器の剣と璽を携えて参拝されていました。

このように三種の神器は皇位継承とともに引き継がれていきます。

こちらの画像の天皇陛下の後ろで待従が持っている包みの中に入っています。

5月1日に執り行われる剣璽等承継の儀は、新天皇へ三種の神器を受け渡す儀式となります。

三種の神器を受け渡すことで、正式に天皇の皇位継承がおこなわれるのです。

三種の神器の剣・璽(勾玉)・鏡のそれぞれの意味と保管場所

三種の神器は、剣、璽、鏡の3つで、その記述は、「古事記」の中にあります。

  • 剣(刀)→草薙の剣(くさなぎのつるぎ)
  • 璽(勾玉)→八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
  • 鏡→八咫鏡(やたのかがみ)

皇室神道においては、古代における王権の象徴とされ、皇室神道ともかかわり皇室が所有するといわれています。

古代では、鏡、玉、剣の「三種の組み合わせ」は、「一般的な支配者の」象徴でもあったようです。

儒学伝来以後は、剣は「勇」、勾玉は「仁」、鏡は「知」というように、三種の神器はそれぞれ三徳を表すという解釈もされました。

三種の神器は、前述したように日本の象徴である天皇の存在の正当性を裏付ける「神体」とされています。

神さまの代から伝わる神体ですが、三種の神器には、それ以外にも形代(かたしろ)と呼ばれるものが存在します。

形代(かたしろ)とは、神霊が依り憑く(よりつく)依り代の一種。人間の霊を宿す場合は人形を用いるなど、神霊が依り憑き易いように形を整えた物を指す。

引用:Wikipedia

少し分かりにくいかもしれませんが、形代とは、神さまの霊が宿りやすいように、分かりやすく形を整えた「物」のことです。

神体を本物とした時、形代はコピーとかレプリカのような代理の物で、神の霊が宿る分身となるものです。

では、それぞれのアイテムについての意味や保管場所などについて説明をしていきます。

三種の神器は、神聖なものなので、見てはいけないものとされています。

テレビなどに映っているのは、包まれた状態ですね。

皇族はもとより天皇でさえも見たことがないとのことで、多くの謎に包まれてます。

固有名詞の漢字表記は、古事記と日本書紀で異なるため、以下カタカナで掲載します。

記紀神話(古事記と日本書紀)についても、すべて日本神話として説明をします。

神話の内容については、諸説ありますが、ここでは代表的なものを掲載します。

三種の神器の剣・草薙の剣(くさなぎのつるぎ)

三種の神器の一つで、「古事記」では、草那藝剣(くさなぎのたち)とも記されています。

平安時代の神道の資料「古語拾遺」によれば、第10代天皇崇神天皇の時、鏡と剣は宮中から出され、外で祭られることになったため、形代が作られました。

実物は熱田神宮に、形代は皇居の「剣璽の間」に、それぞれ保管されています。

草薙の剣は、日本神話の中では、スサノオノミコトが出雲ヤマタノオロチを倒した時に、その尻尾から出てきた剣で、天照大神に献上されました。

ヤマトタケルノミコトが譲り受け、移動中、周りを火で囲まれたとき、ミヤズヒメを守るため周囲の草を薙ぐために使ったとされています。

その時に、腰につけていたことから、霊的な守護の力を持った神器として予定調和の剣とされています。

これら二つの話から、「蛇の剣とする説」と「草を薙いだ剣」とする説があるようです。

三種の神器の璽(勾玉)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

璽(じ)とは、勾玉、曲玉(まがたま)のことで、剣とあわせて、剣璽(けんじ)とも言われます。

八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と呼ばれ、皇居の「剣璽の間」に実物が保管され、形代はありません。

大きな勾玉とも、長い緒に繋いだ勾玉ともされています。

名称の「八尺」は、当時の寸法で約180cm程度です。

神宮に親謁の儀の動画で、勾玉が入っているとされる箱が映っていますが、その様子ではそこまで大きくないように見えます。

「瓊(けい)」は赤色の玉のことで、瑪瑙(メノウ)でできた玉を指しているとも言われています。

八尺瓊勾玉は、八尺の緒に繋いだ勾玉ともされ、岩戸隠れの際に玉祖命が作り、八咫鏡とともに榊の木に掛けられたという説があり、「月(陰)」を表しているとも言われています。

たしかに、数が多い、つないである、勾玉という形から、満月から新月へと変化する月の周期に見立てたというのは、容易に想像できます。

三種の神器の鏡・八咫鏡(やたのかがみ)

三種の神器の一つ、「古事記」では、八尺鏡(やたかがみ)と記されています。

実物は伊勢神宮の内宮に、形代は宮中三殿の賢所に、それぞれ保管されています。

天照大神が天の岩戸に隠れた際に、鋳物や金属加工の神さまとして信仰されているイシコリトベノミコトが作ったという鏡です。

天照大神が岩戸を細く開けた時に、八咫鏡で天照大神自身が映され、関心をひくことで外に引き出し、再び世は明るくなった言い伝えられています。

名称から紐解いて、「八咫(やた)」は「八十萬神」「八尋大熊鰐」「八咫烏」等と同様に、単に大きい・多いという形容であり具体的な数値ではないという説と、咫(あた)を円周の単位と考えて計算し、円周約147cmの円鏡を意味するという説があるようです。

八咫鏡は、「太陽(陽)」を表していると言われています。

円形のものは、世界の各地域でも、太陽や幸運のシンボルと見立てられているので、神話の世界の考え方としては、ごく自然な考え方ですね。

おわりに

この記事では、天皇の皇位継承で注目を浴びる三種の神器について、簡単にわかりやすく解説しました。

三種の神器は、

  • 天皇の皇位継承で受け継がれるもの
  • 草薙の剣、八尺瓊勾玉、八咫鏡の三種の神体で、勾玉以外は形代があり、それぞれ保管されている
  • 誰も見ることができないので、謎に包まれている

ということがわかりました。

なるべく多くの人にどんなものかをイメージしていただけるように、簡略化してお伝えしましたので、読んでいただいて、もっと知りたくなった!という人は、ぜひ、深く調べてみることをお勧めします。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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