無印良品(MUJI)をパクった中国企業はどこ?訴訟負けの理由も調査!

こんにちは!タンゴです。

ここ数日間、ネットだけでなくテレビのワイドショーなどでも、話題になっている無印良品が、中国のパクリブランドに敗訴したというニュース。

過去にも、中国のパクリの凄まじさは、しばしば話題になっていましたが、世界展開もしている無印良品が、まさか!と思われた方も多いのではないでしょうか?

この記事では、

  • 無印良品(MUJI)をパクった中国企業
  • 無印良品(MUJI)が訴訟負けした理由
  • 無印良品(MUJI)の名前はどうなるのか

について、調べたことを書いていきます。


無印良品(MUJI)をパクった中国企業の名前は?

無印良品(MUJI)は、1980年に西友のプライベートブランドとして誕生。

1989年西友100%出資により設立された、株式会社良品計画が運営管理するブランドの一つで、バブル崩壊、セゾングループ解体なども乗り越え、ファミリーマートと提携など、困難を乗り越え、安定的な人気も確立していますね。

「無印良品」は、2005年に上海で初出店となる「無印良品MUJI」をオープンし、現在、中国国内では240店舗を展開しています。

さて、この無印良品をパクったのは中国の「无印良品 Natural Mill」という店舗で、タオルなどを製造・販売する中国の企業・北京棉田紡織品有限公司が運営しています。

「无印良品」は、現在、中国国内で30店舗を展開。商品は基本的には「无印良品」で展開しているのですが、布製品のみに「無印良品」のタグをつけて販売しています。

ちなみに「无印良品」は中国の簡体字で、漢字にすると「無印良品」となるそうです。

ややこしいことになっていますね。

無印良品はなぜパクられた?訴訟に負けてしまった理由は?

「無印良品」は、1999年に、広告、キッチン用品、家具、文具、教育&娯楽品の5カテゴリーで、中国の商標権を取得し、中国進出をしました。

その時点で、衣類、布製品の商標権は取得していません。

商標権の申請をしていなかったのか、申請をしたが取得できなかったのかどちらなんでしょう?

遠藤誠弁護士によると、日本企業は中核商品を登録して、あとから商標権を増やしていく傾向があるので、無印良品もその隙をついて布製品の商標を取得されてしまったというわけだ。

出典:JCastニュース

おそらく、この見解が有力なんだと思います。

私も以前に、特許庁の電話相談に、商標権の相談をした時に、「様子をみながら、登録したらいいんじゃないんですか?」と、言われた記憶があります。

いずれにせよ、中国進出前に、中国で布製品を販売する予定があったのなら、商標権は事前に押さえておくべきだったということですね。

でも、これだけ名の知れた「無印良品」が、布製品の商標登録を見送っていたとしたら、やっぱり読みが甘いとしか思えません。

その後、中国で、「無印良品」のタオルや寝具など織物の商標権は、2001年に登録されましたが、この商標権を持っているのが、「无印良品」なんです。(有効期限は2021年まで)

そのため、株式会社良品計画は、中国で販売する布製品について、「無印良品」を使用できなくなり、商標権の取り消しを求め、異議申し立てや訴訟を行いましたが、却下され続けて来ました。

2012年には、最高裁が「日本側の関連商品(布製品)は中国市場での知名度を確認できない。」との理由で、上告を退ける決定を行いました。

そこで、無印良品は、止むを得ず「MUJI」のブランドネームで布製品を販売することで、一段落したと思われました。

ここまで、見て来たように、そもそも、良品計画は、中国で布製品の商標権を持っていなかったわけですから、販売できないのは、致し方ないのですが…

それだけではなく、逆に中国側の企業・北京棉田紡織品有限公司から、2017年に類似商品の販売で商標権を侵害されたとして、訴えられてしまいました。

これは、良品計画の子会社のMUJI上海が、商標権を持っていない布製品の一部に「無印良品」を誤って使用していたことを理由に、訴えられたとのことです。

そして、損害賠償など約1000万円相当(約62万元)の支払いと、ネットショップで30日間の謝罪文の掲載を命じられてしまうという結果に。

これは、さすがにひどくないか?と、テレビでもネットでも話題になっています。


無印良品(MUJI)の名前はどうなる?

ここで、やっぱり気になるのが、「無印良品」の名前ですよね?

良品計画のホームページにニュースリリースが掲載されていました。

「無印良品」商標に関する一部報道について

出典:株式会社良品計画

要約すると、

  • 中国で「無印良品」が使えなくなることはない
  • 中国で「無印良品」が使えないのは、ベッドカバーやタオル等の一部の商品カテゴリ
  • 他の国では、ベッドカバーやタオル等の一部の商品カテゴリも「無印良品」が使える
  • 最近、他にも「無印良品」の偽ブランドが出ているので、注意してください

ということです。

おわりに

最近では、ホテル事業も手がけるなど、まだまだ成長を続けている無印良品。

もともと、アンチブランドとしてスタートした「無印良品」が、ブランドネームをパクられるとは、少し皮肉ですね。

しかし、このようなトラブルも、「無印良品」が多くの人に支持されている証拠でもあるので、これからも、頑張って欲しいですね。

あと、これからのビジネスは、日本国内だけではなく、世界を意識していかなければならないことも、もっと意識して行く必要があると、しみじみ感じます。

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