こんにちは!タンゴです。
どんなに時代が変わろうとも、決してなくならないことの一つが占いです。
古今東西、幸福で平和な毎日を過ごせるように願って生きる人間にとって、明日が、そして未来に起きる出来事に、誰でもが関心を示すのです。
先日、今秋行われる皇室行事の大嘗祭に使う米の栽培地を決める儀式が行こなわれました。
古代から行われてきた秘儀ということで、詳細は明かされていませんが、占いが使われたというニュースに、驚いた人も多いことでしょう。
これだけ、科学や技術が発展しているのに、数千年前から引き継がれてきたという、極めて原始的な行為を通して国民の幸福を託そうというのは、とても不思議に感じると同時に、人間の本質を垣間見たような気がしました。
占いは、非常に重要な位置付けとして尊ばれている一方、くだらない迷信だというようなことも公に語られてもいます。
占いとはいったい何なのか?ということについては、実際にあまり知られていないのではないでしょうか?
この記事では、
- 占いとは何か
- 占いの分類(命術・卜術・相術)と特徴
- 占いの活用方法
についてまとめました。
占いの仕組みや活用方法に関心のある人の参考になれば嬉しいです。
占いとは何か
占いとは、いったいなんでしょうか?
うらなうこと。占象(うらかた)によって神意を問い、未来の吉凶を判断・予想すること。また、それを業とする人。卜占
引用:広辞苑より(一部抜粋)
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう。
引用:wikipedia 占い
占象とは、うらないの結果、現れたかたちで、亀卜・太占に現れた縦横の亀裂のことを指しているということですので、日本では、亀卜=占いだったのですね。
現代の占いは、西洋など海外のものも含みます。
占いは、英語で、fortune tellingと呼ばれ、運勢(吉凶)判断と訳されています。
何かを、判断することは、確かなようです。
さらに、ここで、出てきた言葉の意味を見ていきましょう。
運勢=運命、運・不運の巡り合わせ
運命=人間の意志にかかわりなく、身の上にめぐって来る吉凶禍福。それをもたらす人間の力を超えた作用。人生は天の命(めい)によって支配されているという思想に基づく。めぐりあわせ。転じて、将来のなりゆき。
運=天命、巡り合わせ
天命=①天の命令。②天によって定められた人の宿命。③天から与えられた寿命。天寿。
これらを並べてみると、占いという言葉が存在する世界観として、
- 人間は天命を全うするために生きている
- 天命を全うするにあたって、どのような未来を選ぶか判断すること
というような前提があるようです。
そして、
- 占い師が判断する未来を選ぶかどうかは、その人自身の問題
- 占い師が判断する未来が1つとは限らない
とも考えられます。
現代の占いは、人間が自由意志を使って未来を選択する上での、参考意見の一つと考えると、わかりやすいですね。
よく、判断に迷った時に、仲の良い友人に「これ、どっちがいいと思うー?」とか、尋ねたりするのと同じで、結局、決めるのは自分なんですね。
ある手順から導き出された事実に基づいて判断をするのが占い師、判断結果を受けて決断をするのは自分自身と考えてみると、占いとは何なのかが見えてきます。
占いの分類(命術・卜術・相術)と特徴
占いと一口に言っても、色々あります。
あまり興味のない人でも、星占い、十二支占い、血液型占い、手相くらいは、聞いたことがあるかと思います。
占いは、占いの目的によって、命術、卜術、相術の3つに分けられます。
簡単にいうと、命術は、人の運命や性格など大きな流れをみます。
卜術は、偶然性を使ったもので、相術は、現在の状態から占いを行います。
これら3つを使い分けたり、組み合わせるのが、占いの基本ですので、占う人も占いを活用したい人も、きちんと理解しておきたいポイントですね。
命術の特徴や種類と仕組み
命術とは、生年月日や出生地などの情報を使い、性質や才能など、先天的な特徴や訪れる運命や宿命、運勢などを占います。
占いの基盤となるのは、命式や出生図など、不変的な情報を元にチャートを作成します。
人の性格や大きな運命など、変化が少ない事について、人生全体の大きな流れを占うのに適しています。
西洋占星術、数秘術、四柱推命、算命学、宿曜占星術、紫微斗数、九星気学、ジョーティッシュ(インド占星術)などがあります。
命術は、他の占いに比べて、占いの技術を身につけるのに膨大な知識が必要です。
卜術の特徴や種類と仕組み
卜術とは、偶然性を使った占いで、何でもできる便利な占いです。
命術がその人自身だとしたら、卜術は周囲の環境のようなもので、人の気持ちや直近の運勢、行動の吉凶など、時間とともに変化する状況を占うのに適しています。
英語の、fortune tellingは、「吉凶判断」と訳され、主に「卜術」を指す言葉です。
斎田点定の儀で使われた亀卜は、卜術の一つです。
亀の甲羅を焼いた時にできるひび(偶然性)を使って、大嘗祭の米を作る産地(行動の吉凶)を決めました。
古典占星術では、質問者の質問が起こった時間(偶然性)に対して、回答(吉凶)を導き出しました。
このように、現代より自由選択の難しかった昔は、占いの目的の多くが吉凶判断だったのです。
偶然性を必然性に読み代えるという性質から、花びら占いや鉛筆占いのように手軽に誰でも行えるものも含まれます。
自分でルールを決めて、オリジナルの占いを考えて見るのも楽しいですね。
卜術には、タロット占い、ルーン占い、易、亀卜、水晶占い、マンデン占星術、ホラリー占星術、おみくじなどがあります。
相術の特徴や種類と仕組み
相術は、姿や形(相や様)など目に見える事象や環境をもとに、対象となる人の心の状態や影響、今後の運勢など未来を予測する占いです。
相術の一つ、手相は、手のひらにあるシワをみて、運勢全体や、健康、知性、愛情などを占います。
手相は、日々変化していくため、定期的に事象を記録していくことで、未来予測にも役立てることができます。
また、家相などでは、家具の配置換えやインテリアの色を変えるなど、相を変えることで、開運に利用しやすいという特徴もあります。
手相、人相、家相、風水、印相、姓名判断などが、相術に当たります。
占いの活用方法
占いというと、当たるとか当たらないということが取り沙汰されたり、本物か偽物かということが話題に上がったりします。
占いの定義に沿って言えば、直接観察することのできないものごとについて何らかの判断を出していれば、それは、占いということになります。
占いをどのように活用すれば、良いのか考えてみましょう。
【活用方法①】判断結果をきっかけに客観視する
本物になるか偽物になるかは、依頼者の手に委ねられているからです。
そもそも占いの効用、効果とはなんでしょうか。
人間は、他者を通してしか自分を知ることが出来ない生き物です。
自分自身の姿を、鏡を使わずに直接見ることはできませんよね?
占いで出た結果は、あなたを映す鏡としての役割を果たしてくれます。
【活用方法②】自己成長の材料にする
たとえば、あなたの性格は飽きっぽいと判断されたとします。
それが、単に当たってるかどうかということでなく、実際の自分と「飽きっぽい」という言葉を重ね合わせて、
- どういう時に飽きっぽいのか?
- どんなことに対して飽きっぽいのか?
- どんな状況において飽きっぽいのか?
など、じっくり考えてみる。
判断結果をしっかり受け止めることが、自己成長につながるのです。
そもそも、自分の心は直接観察できないものですから、どんな判断が出たとしても、当たってるとか当たってないと、断言できるものではありません。
ですから、占いは当たる当たらないではなく、一つの判断として受け止めて、自分自身の決断に生かすものなのです。
【活用方法③】判断は占い師、決断は自分ということを忘れない
たとえば、占いの技術をまったく持たない人が占い師を名乗っていたとします。
それは、明らかに偽物と言えるでしょうが、その占い師の判断を、対象者がしっかり受け止めて、その結果を元に、自分で考えて、未来の決断をしたのであれば、その占いは、対象者にとって、本物と言えるのではないでしょうか。
逆に、どんなに素晴らしいと評価の高い占い師の判断も、受け取る側が、鵜呑みにして、自分で決断をしなければ、占いを活用したことにはならないのです。
占いは、ある意味、踏み絵のようなものです。
占いの結果を丸ごと受け入れられるかどうかで、自分の現在地点が確認できるのです。
おわりに
この記事では、
- 占いの種類は、目的別に、命術、卜術、相術の3つを組み合わせて使う
- 占いを活用するコツは、最終的に決断するのは自分ということを忘れない
ということがわかりました。
占いは上手に活用すれば、人生の伴侶となってくるでしょう。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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