こんにちは!タンゴです。
ビーバームーンとは、11月の満月のこと。
先人たちは、時の流れを知る一つの手段として、月の位置や満ち欠けを観察していました。
身近な天体でもある月に、このように親しみを持ってニックネームをつけていました。
この記事では、
- ビーバームーン(11月の満月)の名前の意味と由来
- 2020年のビーバームーン(11月の満月)の見える方向や時間
についてまとめました。
ビーバームーン(11月の満月)の名前の意味と由来
人々は、月の動きを観察して太陰暦をつくり、狩りや農作業を行う際の目安にして生活をしてきました。
アメリカには農業暦(Farmers’ Almanac)というものがあり、そこには、各月の満月の名前が記されています。
ビーバームーン(Beaver Moon)とは、ネイティブアメリカンによる11月の満月の別名、つまりニックネームのようなものです。
現代では、このような呼称を一般的に、満月の別名と言われていますが、もともとその月全体を表す呼称で、季節の植物や動物などその時期を端的に表す名前がつけられていました。
日本でも、旧暦に基づいた各月の別名がありますよね。
11月の別名は、霜の降る月ということで、霜月(しもつき)と呼ばれ、寒さが厳しくなる前の様子をわかります。
現在、アメリカで使われている満月の名前は、米国東部と北部に住んでいた先住民族や植民地時代のアメリカ人や、代々受け継がれてきた他の伝統的な北米の名前を由来としています。
地域によって、かなり気候や風土が違うので、月の呼び名も一つだけではありません。
11月の満月は、ビーバームーンと呼ばれていますが、
- ビーバーを捕らえるため罠を仕掛ける時期
- ビーバーが冬を超えるための巣づくり(ダムづくり)をする季節
という、説があります。
西洋の時禱書で有名な「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」でも、11月は、豚にドングリの実を食べさせる男、12月は、猪狩りのように冬支度のシーンが描かれています。
引用:Wikipedia
ベリー公のいとも豪華なる時祷書 11月のページ/By Jean Colombe – R.M.N. / R.-G. Ojéda
11月の満月は、ビーバームーン以外に、Frost Moon(霜月)と呼ばれ、日本と同じです。
春や夏のように活動的な季節では、地域ごとに独特の動植物が観察されるのに対して、秋から冬に向かう時期は、みんなが一様に寒さから身を守るための準備を始めるのです。
こうして並べて見てみると、11月という季節の映像が浮かんできませんか?
満月を眺めながら、季節のイメージを膨らませて感じてみることは、とても贅沢な時間ですね。
2020年のビーバームーン(11月の満月)の見える方向や時間
国立天文台の暦計算室によると、2020年11月の満月は、11月30日(月)午後10時34分(中央標準時:JCST)です。
実際に観測するには、11月30日の夜がおすすめです。
30日の夜、南東に高くのぼる、ビーバームーンを見ることができます。
11月30日の日の入りは、午後6時13分(東京)です。
この日の月は、午後4時26分東北東の地平線から上り、深夜頃には南南西の空高くに上昇し、朝7時1分に沈みます。
冬が近づき、日に日に寒さを感じるこの季節、少しだけ11月の満月を探して空を眺めてみましょう。
おわりに
この記事では、
- 自然とともに生活をするのに身近な存在の月に、先人たちはニックネームをつけていた
- ビーバームーンは、11月の満月のニックネームで、ビーバーが巣作りをする季節というのが由来
- 2020年のビーバームーンは、11月30日の夜に南南西の空で観ることができる
ということが、わかりました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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