【風立ちぬ】草軽ホテルのモデルは実在する?堀越二郎と菜穂子が再開したロケ地の場所はどこ?

こんにちは!タンゴです。

4月12日の金曜ロードSHOW!では、スタジオジブリの「風立ちぬ」が放送されます。

「風立ちぬ」は、宮崎駿原作・脚本・監督の2013年の長編作です。

あらためて観ていると、ちょっとした場所が気になったりしますよね。

この記事では、

  • 草軽ホテルのモデルは実在するか
  • 草軽ホテル周辺のロケ地(舞台)の場所

についてまとめました。


草軽ホテルのモデルは実在するか

ホテルの名称「草軽ホテル」は、軽井沢~草津を結んでいた草軽軽便鉄道に由来していると考えられます。

堀越二郎と里見菜穂子が再開した草軽ホテルのモデルは、実在する2つのホテルが有力候補となっています。

では、風立ちぬに登場する草軽ホテルの外観を次の画像で確認してみてください。

【草軽ホテルのモデル有力候補1】万平ホテル

所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢旧軽井沢925

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By 663highland投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, Link

1764年に佐藤万右衛門が、万平ホテルの前身の旅籠「亀屋」を旧軽井沢銀座通りに開業しました。

外国人客が避暑地として夏の長期滞在したことがきっかけで、欧米風のホテルに改装するなど外国人の接待に力を注ぎます。

1896年に「萬平ホテル」と名を変え、1902年に現在の場所に移転。

1936年に現在の名称「万平ホテル」となります。

外国からの要人の疎開先として、国際会談の場として、また、三島由紀夫やジョン・レノンなど、多くの著名人が宿泊したことでも知られています

本館アルプス館が、草軽ホテルの外観と近い雰囲気ですね。

現在の万平ホテルは、本館アルプス館の周囲に、アサマ館、アタゴ館、ウスイ館、別館などが立ち並んでいます。

万平ホテルが、草軽ホテルのモデルという情報がかなりありますね。

たしかに、小説「風立ちぬ」の作者の堀辰雄の小説にたびたび登場する場所、軽井沢では、万平ホテルが草軽ホテルの雰囲気に近いかと思います。

実際、堀辰雄もこのホテルに宿泊したことがあるようです。

【草軽ホテルのモデル有力候補2】上高地帝国ホテル

所在地:長野県松本市安曇上高地

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By 663highland投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, Link

1933年開業したホテルで、高橋貞太郎氏が設計を行いました。

現在の建物は、1977年に新築されたものですが、開業時のホテルを忠実に再現しています。

この外観の雰囲気をどう思われますか?

私は、外観は上高地帝国ホテル、場の雰囲気は万平ホテルからインスピレーションを得て、創作されたホテルなのではないかと思います。

どちらのホテルか、もしくは二つのホテルをブレンドしたのか、はっきりと限定はできませんでしたが、ジブリ作品は、さまざまな要素を分解、再構築して、より伝えたいことを明快に打ち出す手法で制作されることが多いと感じます。

おそらく、実在のホテルを基盤にして、単に建物の外観だけでなく、そこに存在する空気感や佇まい、歴史的背景なども含めて、物語の世界観をつくり出そうとしているのでしょう。

興味のある人は、実際に足を運んでみてはいかがでしょう。

草軽ホテル周辺のロケ地(舞台)の場所

草軽ホテルは軽井沢にあるという設定になっています。

そこへ行くまでに乗っていた汽車が越える峠を、次の画像で確認してみましょう。

軽井沢へ続くレンガ作りのアーチ橋

こちらは、碓氷峠(うすいとうげ)と呼ばれる場所で、実際の写真は次の通りです。

群馬県安中市松井田町坂本と長野県北佐久郡軽井沢町との境にあります。

物語の中では、アプト式機関車が走っています。

アプト式とは、ラックレール(のこぎり状のレール)と機関車の歯車をかませて登る方式で、1893年に開通しました。

現在は、アプト式機関車は廃止になりましたが、物語の舞台の場所は、実在の碓氷峠です。

おわりに

この記事では、堀越二郎と里見菜穂子が再開した草軽ホテルと周辺の場所についてまとめました。

草軽ホテルは、実在の上高地帝国ホテルと万平ホテルをベースとした創作、軽井沢へと続くアーチ橋は、実在の碓氷峠です。

実在の場所とあわせて、映画を見直してみると、また新しい発見があるかもしれません。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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