はじめてのイタリア旅行!おすすめの都市と行ってほしい観光スポット11選

こんにちは!タンゴです。

私は、イタリア企業に4年勤め、ミラノ、フィレンツェでの留学経験もあります。

イタリアって「海外旅行で行ってみたい国」として常に人気ですよね。 GWや夏休み、年末年始などの休暇を利用して、初イタリアを満喫してやろう!と意気込んでいる人も多いでしょう。

ただ、イタリアって1回じゃとても全部回りきれるような国じゃないので、 「はじめてのイタリアはどこに行っておくべきなの??」 とお困りの人もいるのではないでしょうか。

そんな人のために、休暇のたびに旅行を楽しんでいた私が、

  • はじめてのイタリア旅行で行く都市や観光スポットを選ぶポイント
  • はじめてのイタリア旅行でおすすめの都市
  • はじめてのイタリア旅行でおすすめの観光スポット11選

を解説していきます。

これからイタリア旅行に初めて行く人の参考になれば嬉しいです!


はじめてのイタリア旅行での都市や観光スポットを選ぶポイント

はじめてのイタリア旅行で、「どこへ行っておけば正解なのかな」と迷っている方のために、 はじめてのイタリア旅行での都市や観光スポットを選ぶポイントをお伝えしたいと思います。

そのポイントを確認しながら目的地を選べば、きっと帰ってから後悔することもないです。 (フィーリングで決めるのも楽しみの一つなのですが、2回目以降の楽しみ方とするのが良いでしょう。)

ポイントは2つあるので、以下で説明していきます。

歴史的価値のある鉄板の名所は必ず行こう!

芸術、ファッション、建築、食、サッカーなど、多くのジャンルで魅力を放つ国イタリア。自分の好きなジャンルに絞って訪れるのも良いでしょう。

しかし、最初は誰もが知る歴史的価値のある場所を訪れることをお勧めします。

そのような場所は、言わばイタリアのルーツ。現代でも衰えることのない魅力を放ち続ける秘密がそこにあります。直接足を運んでみることで、新しい発見があることでしょう。

各都市の中心には、広場とドゥオーモ(大聖堂)があり、歴史保存地区となっています。地域ごとの違いがわかるので必見です。

そして、名所の多くは世界遺産として登録されており、年間を通して多くの観光客で賑わっています。

それだけ多くの人々が訪れるのですから、老朽化の問題も深刻。いつ入場制限がくるかわかりません。訪れる機会は、絶対逃さないでくださいね!

一つのスポットをじっくり観るより、名所を巡ってイタリアの空気を感じよう!

短い時間で効率よくイタリアを感じるためには、ポイントを絞りながらも、できるだけ多くのスポットを巡ることをおすすめします。

南北に長いイタリアは訪ねる地域によっても、まったく違う印象です。多くの場所を巡ることで、イタリアという国の魅力を、俯瞰的に把握できるでしょう。地域ごとに違う人や言葉、街の匂いを感じてみてください。

便利で快適な生活に慣れた私たち日本人がつい忘れてしまいがちな、さりげない日常の楽しさや心の豊かさを思い出させてくれる旅になるはずです。

はじめてのイタリア旅行でおすすめの都市

ミラノ(北部/ロンバルディア州)

イタリア北部に位置するロンバルディア州の州都で、商業、工業、銀行などの活動拠点としては北イタリア最大の都市。

イタリアの都市の中では比較的現代的で洗練されており、ミラノ・サローネ国際家具見本市やミラノコレクション(ファッション)は、日本から訪れる人も増えています。この期間は、スリが増えるので注意。

街の中心部には洒落た通りがたくさんあります。その中でも、私のお気に入りは、フィオリ・キアーリ通りやスピガ通り。モンテ・ナポレオーネ通りは高級店街で有名です。

ヴェネツィア(北部/ヴェネト州)

水の都で有名な美しく幻想的な街。ガラス工芸で有名なムラーノ島やレース編みの産地ブラーノ島などの島々や、大運河と入り組んだ細い路地で構成される街並みは、ここならでは。

世界的にも有名なカーニバルは、毎年2月末頃開催します。イタリア国内で、唯一治安が良いのも嬉しい点です。ハネムーンでも人気なだけあって、優雅でロマンチックな気分に浸りたい。

フィレンツェ(中部/トスカーナ州)

イタリア中部に位置する温暖な気候とテラコッタの屋根が印象的な街。花のように美しい街(英語ではFlorence)ということでこの名がつきました。

ドゥオーモから街を一望、手前に見える塔が鐘桜

それほど大きな街ではありませんが、イタリア・ルネッサンス文化の中心地で、街自体がまるで美術館のよう!目から栄養をぐんぐん補給しているような気分になります。一年中観光客でにぎわう明るい雰囲気も魅力の一つです。

ローマ(中部/ラツィオ州)

イタリアの首都、そしてローマ帝国の中心地、『すべての道は、ローマに続く』『ローマは1日にしてならず』などの名言を生み出した世界有数の地。

ここでは、歴史の重みをしっかり感じて欲しい。遺跡とともに市民生活が営まれている永遠の都は、人生で一度は絶対行きたい場所。そして、何度でも訪れてみたい街。

壮大な人類の歴史を感じてみてください。私にとっては、旅行だけではなくいつかは住んでみたい街。ただし、自動車の運転は荒いので、気をつけて!

ナポリ(南部/カンパニア州)

イタリア南部の港町です。温暖な気候で野菜や果物、魚介類など新鮮な食材が豊富。古代ギリシャにルーツがあり、日本人がイメージする明るく陽気でのんびりモードなイメージは、この地域特有の印象。いかにもラテンの空気が漂います。

でも、フレンドリーな街の人にノセられて、うっかりついて行かないようにご用心!

時間に余裕があれば移動の途中に立ち寄ってほしいおすすめの都市

主要な都市の移動は、ツアーでなければ、国内線の飛行機以外に、電車、バスやレンタカーなどの公共交通機関がお手頃です。移動の途中に少しだけ余裕ができたら、立ち寄ってみたい3都市をご紹介します。

ヴェローナ

ミラノとヴェネツィアを電車で移動するなら、立ち寄ってみたいのがヴェローナ。

ヴェネツィア近郊の小さな町で、ロミオとジュリエットの舞台として有名です。可愛らしい佇まいに旅の疲れもホッと一息できるはず。

パレルモ

南イタリアに絞って観光するなら、少し足を伸ばしてみたいシチリア島は、『ゴッド・ファーザー』や『グラン・ブルー』、そして『ニュー・シネマ・パラダイス』など映画のロケ地としても有名な場所。

島内最大の都市で、フェニキア人によって創設されたこの街を拠点にした、島巡りをしてみよう。解放的な南イタリアの空気で心も身体もリラックスできます。

サン・マリノ共和国

世界で最も小さい国家のひとつサン・マリノ共和国は、イタリアに囲まれた山地、丘陵地。個性的な切手で有名なので、ぜひお土産に。比較的雨の多い地域で、私の行った日は霧に包まれていて、下界があまり見えなかったのが残念でした。

サンマリノ共和国(筆者購入の絵葉書)

はじめてイタリアに行くなら、絶対に行ってほしい観光スポット11選

ドゥオーモとその周辺(ミラノ)

ミラノ大聖堂は、荘厳なゴシック様式建築の傑作といわれ、階段もしくはエレベーターで屋上に登ることもできます。街全体を一望できる屋上には、繊細な尖塔と白い大理石の彫像が並び、その絶景は必見の価値あり。

足元には、カフェやショップなどが並ぶヴィットリオエマヌエーレ2世アーケード、そして、アーケードを抜けた広場の向かいにはイタリアオペラの最高峰である歌劇場スカラ座があり、小洒落た雰囲気。ミラネーゼ気分で散策するのもおすすめです。

最後の晩餐(ミラノ)

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の壁画として描かれました。小さな教会での展示は美術館で観るのとは違う独特の雰囲気です。

数回に渡る修復が行われており、最後の修復は1999年。見学は公式サイトより事前予約制。

大運河とサンマルコ広場(ヴェネツィア)

ヴェネツィアの中心的広場であるサン・マルコ広場は、鐘桜、サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿ほか、回廊のある建物に囲まれてる台形の広場です。冬には、運河の水位があがって、広場が水浸しになってしまうこともあります。

ヴェネツィアでは、ぜひ水上バス(ヴァポレット)を使って欲しい。実際、ヴァポレットは混雑していることが多く、スピードもかなり遅いのですが、街で生活しているような不思議な体験にワクワクしますよ。

ドゥオーモ広場の記念建築物群(フィレンツェ)

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が中心にそびえ立つドゥオーモ広場には、洗礼堂、鐘桜など、イタリア・ルネッサンスの空気が味わえます。

ドゥオーモ、鐘桜ともに屋上まで登ることができます。暖かなトスカーナの空気とテラコッタで統一された美しい景観を実際に味わってください!

ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

世界で最も美しい絵画美術館の一つで、エントランスにはいつも長蛇の列ができています。

少々混雑していても、メディチ家歴代のコレクション、ボッティチェッリの代表作が展示されている部屋は必見。この部屋では、名作に思わずみとれてる人もいて、観光客を観察するのもちょっとした楽しみです!

ルネサンス三代巨匠のダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの作品も一挙に鑑賞できます。事前予約をするのがベター。

ヴェッキオ宮殿/ヴェッキオ橋(フィレンツェ)

ヴェッキオ橋(友人から送られたカード)

街の南側を流れるアルノ川とドゥオーモ広場とヴェッキオ宮殿を結ぶ通りの交差するところにかけられた橋。ヴェッキオとは古いという意味で、フィレンツェ最古の橋。

橋の両側には小さな金銀細工店が建ち並びます。場の雰囲気に流されて、お財布の紐がゆるみがちになります。

さらに、橋の2階には、ウフィツィ美術館からヴェッキオ宮殿までを結ぶメディチ家専用の秘密の廊下・ヴァザーリ回廊があります。この回廊には、美術品が飾られており、特別公開されているので、興味のある方は事前にスケジュール確認の上、予約をしてください。

コロッセオ/フォーロ・ロマーノ(ローマ)

コロッセオ(ローマ)、ラツィオ州観光協会発行のフリーペーパーの1ページ

ローマ市街地に堂々と構えるローマ帝国時代の円形競技場コロッセオ、フォーロ・ロマーノとパラティーノの丘周辺地区は、共通券で見学が可能です。

フォーロ・ロマーノはローマの公共広場の意味で、当時の遺跡がごろごろと転がっていて、ローマ時代の想いを馳せるには絶好の光景。

外から観るだけでも、その壮観な景色には圧倒されてしまいます。私は、ここを通ると「あー、ローマに来たんだー」と感慨深い思いが、なぜだか湧き上がってくる場所です。

サン・ピエトロ寺院/ヴァチカン美術館(ローマ)

国土面積最小の国家であり、世界遺産でもあるバチカン市国。サン・ピエトロ大聖堂、そしてバチカン美術館とそれにつながるシスティーナ礼拝堂、見所がグッと集約された名所の中の名所です。

ローマ・カトリック教会総本山としての威厳を持つ大聖堂、そして、ミケランジェロの最高傑作であるシスティーナ礼拝堂の天井画、歴代ローマ教皇の収集品を一堂に観ることができるバチカン美術館は、時間をかけてじっくり観たい場所です。双眼鏡を持って行くと良いですよ。

アッピア旧街道/カタコンベ(ローマ)

ローマ時代に作られた街道で、最も有名な街道。観光は乗り降り自由なバスで。途中下車して、散策するのも良い。馬車の轍と巨大な杉の木にローマ帝国の面影を感じます。

街道沿いには、多くのカタコンベ(地下墓所)があり、数カ所のみ常時公開しています。ここは、夏でもひんやりとした独特な空気感があります。

なお、混雑するシーズンには、バスに乗る観光客を狙ったスリも出没するので、身の回り品には十分注意してください。

国立考古美術館(ナポリ)

南イタリアで最も重要な考古学博物館と言われ、ポンペイやエルコラーノからの出土品の多くが展示されています。もともとはファルネーゼ家所有のコレクションの展示が始まり。

古典好きな私には何時間でも居られてしまう、古代ローマやギリシャ神話の世界観を知るには、重要な博物館です。

ポンペイ遺跡(ポンペイ)

ヴェスビオ火山の噴火により、一瞬にして街ごと消滅した。古代の生活を知る上で需要な手がかりとなる貴重な世界文化遺産。周囲の風景の美しさも見所の一つ。できるだけ、じっくり時間をとって見学することをお勧めします。歩くとかなり疲れるので、靴は履き慣れたものを。

まとめ

この記事では、はじめてイタリア旅行をしようと思っている人に、ぜひ行ってもらいたい都市と観光スポットについて解説をしました。

どの街もまったく違う独特な魅力でいっぱいのイタリアですが、2回目の旅行計画の足がかりになるようなおすすめのスポットを紹介しました。

ぜひ参考にしてみてください!

Buon viaggio!(良い旅を!)

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