こんにちは!タンゴです。
NHK朝ドラなつぞらも、残るところ半分です。
アニメーターとして、頭角を現すヒロイン・奥原なつの身辺もなかなか忙しくなってきました。
この記事では、
- 奥原なつの実在のモデル
- 奥原なつの結婚相手
についてまとめました。
この記事が、なつぞらをより一層楽しむきっかけになれば嬉しいです。
奥原なつの実在のモデル
戦争孤児となり、父の戦友に引き取られ、北海道十勝で育ったなつは、高校卒業後、漫画映画を作ることを夢見て、東京に上京します。
二度の試験を経て、東洋動画に入社し、訓練を重ねアニメーターとして職を得ます。
日本のアニメーション創成期に、アニメーターとして活躍した女性の一人です。
東洋動画のモデルは、東映動画株式会社と言われています。
朝ドラなつぞらの時代考証を担当した、小田部羊一氏によると、ヒロイン・なつは奥山玲子という女性をヒントにしていると語っています。
モデルではなく、ヒントと言うところがミソですね。
小田部氏は、奥山さん=ヒロインとしてそのまま描くのではなく、奥山さんを通して、日本のアニメ創成期の熱気を「なつぞら」で描いて欲しいと語っています。
奥山玲子は、小田部羊一氏とともに東洋動画で作画担当として働いており、のちに小田部氏の妻となります。
奥山玲子さんの次のようなエピソードが、奥原なつのキャラクターには反映されています。
- 高校では友達のマンガ的な似顔絵やスタイル画を描いていた
- 大学では油絵を描いていた
- 東映動画の女性スタッフは「結婚したら退職します」という誓約書を書課されていたが、それに猛反発
- 人一倍動画を描いて練習
- 毎日、出勤する服装を何かしら変えていた
二人はアニメーション界のおしどり夫婦として有名でしたが、2007年に奥山さんが病気で亡くなり、かなりのショックを受けたようです。
さらに、小田部羊一氏の当時のエピソードの中には、
- 入社試験に受かると思ったのに落とされた
- 演出の高畑勲氏(坂場一久のモデル)と喧嘩した
などというくだりがあり、これは、なつぞら 劇中の奥原なつと坂場一久のやりとりに似ています。
奥原なつは、小田部羊一氏と愛妻であった奥山玲子を重ねて創作された人物と言って良いかと思います。
奥山玲子(おくやまれいこ)略歴
1935年10月26日宮城県仙台市生まれ。(2007年5月6日没)
宮城学院高等学校卒業。
東北大学教育学部中退。
1958年東映動画入社。
1985年より東京デザイナー学院アニメーション科講師。
1988年より銅版画制作。
小田部羊一(こたべよういち)略歴
1936年台湾台北市生まれ。
1959年東京芸術大学美術学部
東映動画株式会社入社し、劇場長編映画、劇場作品作画監督など経験、東映動画を退社。
その後、高畑勲、宮崎駿とともに、キャラクターデザイン・作画監督を担当するなど、多くの作品に携わる。
1985年に開発アドバイザーとして任天堂株式会社に入社後、キャラクターデザインやアニメーション映像の監修などゲームの世界でも活躍。
2007年より独立。
2015年度第19回文化庁メディア 芸術祭で功労賞を受賞。
奥原なつの結婚相手
ストーリー展開的には、初恋(?)の相手の天陽くんと結婚して欲しいーと、視聴者は思っていたはず。
しかし、このままアニメーターの夢に邁進するなつが、北海道に戻る気配もないし…と、思っていた矢先の天陽くんの結婚のニュース!
時を同じくして、これは、まさしく恋の始まりにふさわしいBGMとともに、現れた変人王子が、演出の坂場一久です。
奥原なつのモデルが、奥山玲子と小田部羊一と考えると、結婚相手が坂場一久である可能性は、高いのではないでしょうか。
小田部氏は、奥山さんについて、お互いに才能を含めて全てを認めあい、生き方や考え方を尊重してきたと語っています。
ここから、奥原なつの結婚相手としてふさわしい人間像が浮かび上がってきます。
坂場一久がなつの結婚相手として次のような理由が考えられます。
- 奥山さんは、演出助手時代の高畑勲の発言力とか人間性を尊敬していた
- 東映動画は学校みたいな雰囲気で社内結婚が多かった
- 小田部羊一と高畑勲は、盟友と言える仲
ちなみに小田部氏と奥山さんの結婚のきっかけは、友人の家でダンスをやっていたときに、弾みで手を握ってしまったということです。
「弾みで」っていうエピソード、ちょいちょい劇中に登場していますよね。
高畑勲氏は、2017年に逝去したことから、小田部氏にとって大切な二人へのオマージュ作品とも言えるドラマなつぞら。
奥山さんに自らをも重ねたキャラクター・奥原なつと、盟友ともいえる高畑勲をモデルとした坂場一久の結婚というのは、可能性大と予想しています!
おわりに
この記事では、
- 奥原なつのモデルは、小田部羊一と奥山玲子
- 奥原なつの結婚相手有力候補は、坂場一久
ということがわかりました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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