こんにちは!タンゴです。
ハリー・ポッターシリーズの第一作目「ハリー・ポッターと賢者の石」は、2001年に映画として公開されてから、15年以上も経っていますが、古さも感じられず、依然として人気です。
人気の理由は色々あると思うのですが、何度観ても解き明かされない謎や、観る人の立場や経験によって、いろんな解釈ができるってことじゃないかと、思っています。
また、ハリー・ポッターシリーズには、日常的に聞きなれない言葉が色々出てくるので、ちょっと混乱することもありますよね?
そこで、ハリー・ポッターシリーズに出てくる気になる言葉やシンボルなどを、解説していこうと思います。
※ネタバレも含まれているので、ご注意ください!
この記事では、
- ハリー・ポッターと賢者の石に出てくる錬金術とは?
- 錬金術師ニコラス・フラメルとは誰?665歳って本当?
について解説していきます。
ハリー・ポッターと賢者の石に出てくる錬金術とは?
シリーズ第1作の「ハリー・ポッターと賢者の石」で、錬金術という言葉を、多くの人が知るようになったのではないでしょうか?
錬金術とは、卑金属(銅や鉄などありふれた金属)から、金銀など貴金属をつくり出す試みのことです。
金属のみならず、人間の魂や肉体をも完全にすると考えられており、現在でいう化学みたいなものです。
そして、金属を金に変える力を持つ物質が、賢者の石です。
さらに、これを薬として飲めば、寿命を延ばすとも、不老不死が実現するとも言われていました。
不老不死に対する人間の思いは、永遠の課題ですね。
物語の中では、錬金術は魔法の一つとして扱われています。
錬金術師ニコラ・フラメルとは誰?665歳って本当?
ハリー・ポッターファンなら、すでに知っているかと思いますが、ニコラス・フラメルは実在の人物です。
作品中のニコラス・フラメルと実在のニコラス・フラメルを対比しながら解説します。
作品中のニコラス・フラメル
ニコラス・フラメルは、「ハリー・ポッターと賢者の石」の中で、ダンブルドア校長の友人として登場します。
錬金術は、この物語の中心となる魔法の一つで、ニコラス・フラメルが生み出し、彼のつくったとされる賢者の石が、ホグワーツに持ち込まれたという設定ですね。
さらに、ニコラス・フラメルと彼の妻は、賢者の石を元に精製された命の水を飲んでいたため、665歳(もしくはそれ以上!)であったとされています。
実在したニコラス・フラメル
ニコラス・フラメル、または、ニコラ・フラメル(Nicolas Flamel)とも呼ばれている人物は、1330年フランス中部の町ポントワーズで生まれたと言われています。
ニコラス・フラメルは、パリで写本制作の仕事に従事し、社会的大成功を収め、裕福でした。
当時は、活版などの印刷技術がなかったため、写本(内容を人の手によって書き写していた)が主流で、詩人、画家、筆記者としても活躍しており、豪華本をつくる工房を構え、裕福なクライアントを有していました。
豪華な写本の装飾は、金や銀をふんだんに使い、美しい細密画で飾られていました。
中世フランス王国の王族ベリー公(ジャン1世)の写本は豪華で有名ですが、この筆記者として名の知られたジャン・フラメルという人物がおり、この人物とニコラス・フラメルは同一人物とも言われています。
※この記事のアイキャッチ画像は、ニコラス・フラメルの署名です。
裕福だったニコラスは、ペルネレという女性と結婚していました。
また、ニコラスは信仰心の厚い慈善家としてもよく知られ、多くの教会施設建造に寄付をし、その壁画、彫刻などの妻とともに名を残したということです。
1407年に、ニコラスがパリに建てた家の外壁にも、文字や図柄が刻まれていて、現在は、パリで一番古い家として、レストランになっています。
オーベルジュ・ニコラス・フラメル(Auberge Nicolas Flamel)
51,rue de Montmorency, 75003 Paris, France
#VendrediLecture sous la pluie “Où s’embrasser à Paris” de @soufflard @Parigramme pic.twitter.com/virYR7mh2C
— Alexandra BORCHIO-FONTIMP (@AlexndraBorchio) 2016年10月14日
@kjsher #visiteParis et visite #AubergeNicolasFlamel #c‘estsuperbe pic.twitter.com/5q8JoOdLTI
— Michelle Carlin (@ChemistryGleek) 2014年8月31日
ぜひ、訪れてみたいですね!
少し話が逸れてしまったので、元に戻します。
妻ペレネレは、1397年に亡くなり、ニコラスは1417年に亡くなったとされていますが、その後、ある噂が立ちます。
ニコラスは、密かに錬金術を使って、富を築いていたのではないか?と。
そして、1383年の、ニコラスの回顧録の中には、幾度もの実験を行ったすえ、賢者の石を使い、金をつくり出すことに成功したと思われるような記述があります!
そして、ニコラスの信望者は、彼が命の水をつくることにも成功し、その後も妻とともに生きながらえたと信じているのです。
おわりに
「ハリーポッターと賢者の石」では、1992年当時にニコラス・フラメルが665歳か、それ以上とあります。
ニコラス・フラメルが、生きていたとしたら、662歳ということになりますので、物語の中にこの伝説が生きていることになりますね!
以上、ハリー・ポッターと賢者の石に出てくる錬金術ニコラス・フラメルについて解説しました。
この記事が、ハリー・ポッターシリーズを楽しむための参考になれば嬉しいです。
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