黒猫感謝の日とは?イタリアやアメリカなど各国の実情と歴史や由来も調査!

こんにちは!タンゴです。

8月17日は、「黒猫感謝の日」。

猫を愛するすべての人に、いや黒猫のために、絶対知っていてほしい大切な日です!!

この記事では、

  • 黒猫感謝の日とは?その歴史と由来
  • 黒猫感謝の日に行われていること
  • 黒猫感謝の日の各国実情
  • 各国の猫の日は?

について熱く語ります。

黒猫感謝の日を通して黒猫の実情に関心を持つきっかけになれば嬉しいです。


黒猫感謝の日とは?その歴史と由来

黒猫感謝の日は、英語表記は「Black Cat Appreciation Day」。

主にアメリカの黒猫行事として、8月17日に制定されています。

その他、イタリアでは、11月17日に黒猫の日(Gatto Nero Day)、イギリスでは、10月27日を全英黒猫の日(National Black Cat Day)として、それぞれ制定されています。

黒猫感謝の日は、日本ではまだあまり認知されていないようですが、SNSで「#Black Cat Appreciation Day」と打つと、出てくる出てくる黒猫写真!

そして、最近では、日本でも知名度があがり、「#黒猫感謝の日」とか「#黒ネコ感謝の日」のハッシュタグも増えてきました!
ほらね!


ほら、ほら!


世界には、猫に関連するイベントが行われる日はいろいろあります。

おそらく、日本で一番有名どころとしては、日本の猫の日実行委員会が1987年に制定した2月22日(ニャンニャンニャン)の猫の日ですね。

猫の日は世界各国で制定されていて、たとえば、アメリカでは10月29日、ヨーロッパでの多くは2月17日などと、各国で制定しているのです。

それだけ、世界で猫が愛されているという証。

嬉しい限りです。

黒猫感謝の日は、他ならぬ、黒猫だけの特別の日です。

黒猫だけ特別扱いなんて、どういうこと?という人もいるかと思うのですが、この日が制定された背景には、黒猫だけの悲しい過去があるのです。

黒猫にまつわる迷信

欧米では、黒猫は不吉の象徴とされ、魔女狩り等によって黒猫が殺される過去がありました。

西洋の寓話や物語には、黒猫が魔女の使い魔としてしばしば登場します。

現代でも、そういう設定の物語はとても多いですよね!

黒猫は、

  • 黒い色から隠れる能力を持ち、魔女のパートナーにふさわしい
  • 魔法の儀式で時々用いられ、他の生贄の倍の効果がある
  • 聖なるものと見なして、現代の魔女にペットとして飼われている

と考えられ、実際に次のようなことが、現在でも続いていたりします。

  • ベルギーでは「猫の水曜日」に時計台から黒猫を投げ殺す行事を行なっていた
  • イタリアでは黒猫というだけで年間6万匹もの猫が迷信を信じる市民によって殺害

さらに、次のような迷信もあります。

  • 他の欧米諸国でも黒猫は不吉な動物とされるケースが多い
  • 黒猫が前を通ると不幸がおこる
  • 十三日の金曜日に黒猫を見ると不幸がおこる

そんな歴史的な背景もあるのか、実は現代でも黒猫には、新しい家族が出来にくいという現実があるのです。

世界中の黒猫たちに愛する家族を見つける日に

黒猫感謝の日を作ったのは、アメリカに住む男性ウェイン・モリス(Wayne Morris)さんです。

ジューンさんは、飼い猫だった黒猫のシンバッドを心から愛していました。

そして、シンバッドが亡くなったちょうど2ヶ月後の8月17日に、33歳の若さでシンバッドを追うように亡くったのです。

その後、ウェインさんはジューンさんとの家族の絆を記念して、ジューンさんの命日8月17日を「世界中の黒猫とその家族との愛を象徴する日」、「世界中のシェルターにいる黒猫たちに、愛してくれる家族を見つける日」にしたいと思い立ったのです。

そして、8月17日を黒猫感謝の日として制定し、世界に広めるため、2011年にFacebookにBlack Cat Appreciationのページを作成しました。

黒猫の写真をたくさん掲載し、黒猫の写真を募るなどの、宣伝活動が実を結び、この年から8月17日は黒猫感謝の日として認知されるようになったのです。

ありがとう!ウェインさん。

捨てられたり、虐待された動物たちを保護し、新しい家族を探す場所でもある世界中に存在する動物保護施設では、すべての動物が等しく家族を見つけられる訳ではありません。

家族が見つからなかった動物たちは、殺処分されたり、一部、虐待目的でもらっていくという人もいます。

特に海外では、良からぬ迷信も後押しして、黒猫には新しい家族が出来にくいのです。

さらに、黒い動物は写真写りがあまり良くないので他の色のネコより見過ごされやすく、

  • ネットを使った里親探しでも目立ちにくい
  • SNSで投稿しても可愛く見えない

と考えられているそうです。

ほとんど、見た目だけの判断でひどすぎますよね…

黒猫感謝の日に行われていること

黒猫の良さをより多くの人に知ってもらいたい!!ということで、制定された黒猫感謝の日ですが、現在、どんな活動が行われているのでしょうか。

黒猫について知ってもらったり良い点をアピール

不吉とか写真写りが悪いとか、はっきり言って見た目だけの理由で、不幸な生い立ちに身を置かれることになった黒猫たち。

でも、実際の黒猫は、良いところが満載なんです!

もちろん、猫によって個体差はあるということは前提ですが、黒猫は、猫の中でもとくに人懐っこい傾向が強く、群れを作るのが好きでおおむね社交的。

猫同士はもちろん、甘えん坊で人好きな猫が多く人との共同生活にも向いていると考えられます。

米国のネコ科動物研究の第一人者スティーブン・オブライエン博士によると、ネコと人間には、共通の疾患が多いと話しています。

ネコ科の動物は、ガン、エイズ、多発性硬化症、アルツハイマーなど、人間にとって多くの難病を乗り越えてきているため、良い研究材料になるのです。

そして、研究を進めるうちに、黒毛という形質を発現させる遺伝子が、病気に対する抵抗力を提供していると考えられるようになりました。

他にも

  • 黒猫も年をとると白い毛が生えてくる
  • 黒ネコの性別はオスの方が多い

など、黒猫についてあまり知られていない事実があったり、次のように黒猫を幸運であると捉えるケースもあるのです。

  • 黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持ち、幸運、商売繁盛の象徴→「夜でも目が見える」等の理由
  • 江戸時代には、黒猫を飼うと結核が治る(迷信)
  • 宇多天皇が自身の愛猫が黒猫
  • 恋煩いにも効験がある
  • 夏目漱石の「吾輩は猫である」の主人公のモデルは、夏目家に迷い込んで住み着いた野良の黒猫(漱石の妻・鏡子から福猫として可愛がられていた)

イギリスの一部の地域では幸運の象徴ともされ、猫のパレードが3年ごとに開催され、黒猫装束の人が参加し、教会の塔の窓から投げられた黒猫のぬいぐるみをつかむと幸運になるとも言われています。

最近では、8月17日が近づくとFacebook や Twitter 、Instagram などのSNS 上に、たくさんの黒猫写真が掲載されるようになりました。

やっぱり、黒猫は被り物が似合いますねーという証拠写真とか。

いっそうのこと、黒を持ち味にした写真とか。

日本の家に多い白いシンプルな内装には黒猫最高!な写真とか。

黒猫を被写体にすると、写真撮影の腕がメキメキ上達しそうですね!

黒猫感謝の日の各国実情

アメリカでは黒猫の譲渡費を引き下げる団体も

多くの動物保護団体では、黒猫の家族が見つかるように、黒ネコ譲渡に関わる手数料を一定期間引き下げるなど、この時期には特別な企画をしています。

過去には、この手数料の引き下げによって、通常の3倍も多くの里親が見つかったとの結果も報告されているそうで、黒猫の家族探しに一躍買っている模様です!

また、ハロウィン期間には、黒猫への虐待が増えるため、黒猫をあえて譲渡しない動物愛護団体もあるということで、偏見の歴史を歩んできた黒猫に対する特別の配慮も嬉しい限りです。

イタリアの黒猫の日は2007年に制定

2007年11月17日、イタリアの動物愛護団体(AIDAA)が、道行く人にチラシを配ったり、嘆願書を募ったりするなど、全国で大々的な啓蒙活動を開催し、世界的にこの活動が知られるようになりました。

イタリアで不吉な数字とされている「17」を、敢えて選ぶことで、活動の認知を図ったようです。

イタリアでは、特に「黒ネコ=不吉」と考える人が多い傾向があり、黒猫というだけで年間6万匹もの猫が殺されている事実があります。

各大手メディアの発信も加わり、黒猫を守るための話し合いや啓蒙イベントを開くなど活動をしています。

イギリスの全英黒猫の日は、黒猫と黒白猫を祝う日

イギリス最大級の猫専門動物愛護団体Cat protectionによって制定された黒猫(と黒白猫)を祝う日です。

イギリスでは黒猫に加え、黒白猫も他の色柄猫に比べて人気が低い。

  • 黒猫は写真を撮るのが難しい
  • 黒猫は不吉という迷信を信じている人が多い

という、やはり見た目と思い込みの偏見に満ちた理由です。

そこで、やはり、積極的に良い点をアピールして、啓蒙活動を行なっています。

各国の猫の日はいつ?

黒猫感謝の日、黒猫の日以外にも、各国で猫の日が制定されていますので、参考にされてください。

動物愛護団体・国際動物福祉基金が決めた世界猫の日/International Cat Day (World Cat Day) は8月8日に制定されています。

  • イタリア: 2月17日(猫の日)
  • ポーランド:2月17日(猫の日)
  • 日本: 2月22日 (猫の日)
  • ロシア: 3月1日(猫の日)
  • 台湾: 4月4日 (猫の日)
  • アメリカ:10月29日(猫の日)、10月16日(全米野良猫の日)

おわりに

この記事では、

  • 黒猫感謝の日は8月17日主にアメリカの行事として制定
  • 黒猫感謝の日の他にイギリス、イタリアで黒猫の日がある
  • 黒猫感謝の日や黒猫の日は長いこと不遇な境遇に身を置かれた黒猫救うための日
  • 黒猫感謝の日はSNSには黒猫画像がたくさんアップされ良いところをアピールする

ということが、わかりました。

タンゴも、生まれたばかりの子猫だった頃に、路上で怪我していたところを拾われて、奇跡的に助かった黒猫の一匹(いやひとり)です。

今では、元気に家中を走り回って、持ち前の好奇心を発揮しているのですが、どうしてそんなひどい怪我を追ったのか?

そして、人がほとんど通らないような場所で拾っていただけというという奇跡の体験。

それは、ちょうど3年前の8月だったのですね。

本当に、感謝感謝です!

家族に黒猫がいる皆さんへ

ぜひ、今年は、黒猫の良いところをがんがんアピールしてください!

タンゴより

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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